
ハロウィングッズで盛り上がるハロウィン市場
●ハロウィン消費者意識
アメリカで4500億円市場規模を誇る行事であるハロウィンが、日本にも入ってきました。日本ではあまり馴染みのない季節行事でしたが、テーマパークでの盛り上がりもあり、徐々に認知が広まっていきました。現在では、日本でも98%以上の人が認知していると言われています。ただハロウィン当日の楽しみ方は、子どもたちが様々な衣装で仮装をして近所を訪問する本場アメリカとは異なり、日本ではほとんどの人が「ハロウィングッズを買う」という楽しみ方をしているようです。
●ハロウィン市場動向
お菓子メーカー各社が2006年ごろより、ハロウィン限定パッケージのお菓子を発売するようになりました。近年は10月のハロウィンに向けて多くの限定パッケージのお菓子が販売され、販売数も増加傾向にあり、今では550~650億円の市場規模に成長したと言われています。ハロウィンの「お菓子をもらう」イメージと、日本での「ハロウィングッズを買う」という楽しみ方がマッチした結果と言えます。
他にも、様々な場所で来店者や来場者にお菓子を配布するイベントが行われたり、幼稚園や保育園などでは各自で持ち寄ったお菓子をみんなで分け合うなどして楽しまれているそうです。限定パッケージのお菓子はここでも大活躍しているようです。
本場の「トリック・オア・トリート(お菓子くれなきゃいたずらするぞ!)」といった風習が日本で根付くことはなかなか難しそうですが、日本の子供たちも、日本独自の形で「ハロウィンのお菓子」を楽しめる環境が整ってきていると言えます。
また、洋菓子店などではカボチャを使ったスイーツ等が並び、飲食店でもハロウィン限定メニューが提供されるなど、様々な方法でハロウィンを楽しめる場が確実に増加しています。雑貨店や各小売店などでも、かぼちゃやオバケをモチーフにしたハロウィングッズで店内が飾り付けられているのをよく見かけるようになりました。様々なお店でハロウィン独特のワクワク感が賑やかに演出され、クリスマス前の一大イベントとして大きな商機となっているようです。